Analytic Hierarchy Process (階層分析法) という意思決定手法があります。
複数の物を複数の評価基準で評価すると、混乱しがちです。例えば車を買うとき、3 つの車種から、安全性、かっこよさ、燃費の 3 つの基準で選ぼうとすると、迷ってしまいます。AHP を使うと、2 つの選択肢のどちらが良いかを判断する (一対比較) を繰り返すだけで最終的にどれを選ぶべきか教えてくれます。
- 安全性とかっこよさ、どっちが重要か。
- 安全性と燃費、どっちが重要か。
- かっこよさと燃費、どっちが重要か。
- 車種 A と車種 B 、どっちが安全か。
- 車種 A と車種 C 、どっちが安全か。
- 車種 B と車種 C 、どっちが安全か。
- 車種 A と車種 B 、どっちがかっこいいか。
- 車種 A と車種 C 、どっちがかっこいいか。
- 車種 B と車種 C 、どっちがかっこいいか。
- 車種 A と車種 B 、どっちが燃費が良いか。
- 車種 A と車種 C 、どっちが燃費が良いか。
- 車種 B と車種 C 、どっちが燃費が良いか。
つまり AHP は、「全体で判断するのは無理でも、一対比較ならわりと正確に判断できる」という人間の性質を利用した診断法と言えます。AHP のアルゴリズムとしては、これらの回答から行列を作って、固有ベクトルとか幾何平均とかでウェイトをとってごにょごにょします。詳細は参照先でも見てください。
はっきりいってかなりうさんくさい診断法です。でもネタとしては面白そうだったので次のようなものを作ってみました。(次のセクションに続く)