2 年ぶりの RubyKaigi 2013 でした。全日通して風邪気味だったんで、現地に行ったのは 2 日目の午後と 3 日目の午後だけという体たらくでしたが、それでもしっかり楽しませて頂きました。
印象に残ったことだけ抜粋的に記録しときます。
初日
家でずっと ust 見てました。
matz のキーノート
「(他言語作ってきたやつを) 全力で潰す」みたいに毒のあること言ってなかったと思うけど、そういうこというと潰す相手が出てこないので、「言語作るの楽しいよ」と言っておいて、いざ作ってきたやつ全力で潰すのだろう。
hsbt さんの root 話
hsbt さんをコミッタに推薦したのは、ぼくの Ruby コミッタ活動の業績 top 3 に入ると自負しています。ほっといてもそのうちなったんだろうけど。
ko1 の RGenGC 話
アルゴリズムに本当に問題ないんか、ずっと気になっている。。。
任天堂の Code Puzzle
ust 見つつ、会場でチラシが配られてた任天堂制作の Code Puzzle に一日中いそしんでました。これはほんと素晴らしい出来なので、Rubyist の人たちは絶対やるべき。
他にもいろいろ語りたいですが、ネタバレになるのでやめておきます。でも、裏クリアよりも先がちょっとだけあるよ、ということだけは言っておきたい。
2 日目
弁当の支給に間に合うくらいに重役出勤。nari さんの発表中に咳がとまらなくなって退室したのは私です。
COFFEE BREAK での「型システム入門」突発サイン会
ジュンク堂出張店で売ってくれてた「型システム入門」の販促として駆り出されました。Ruby や RubyKaigi との相性はかなり謎ですが、買ってくれたみなさんありがとうございました。
nagachika さんのコミッタ紹介
発表とは全然関係ないけど nagachika さんにブランチメンテナを委任したのは、ぼくの Ruby コミッタ活動の業績 (略)
LT
FlawDetector と rspec-kickstarter がなんだか要チェックな感じ?
Ruby でこういうツールが出てくるのはいいことなんじゃないでしょうか。
あとは lint と indent が欲しい。
コミッタさらし
2.0 のリリースマネージャとして何かしゃべらされることくらい予見できたのに、準備しておかなかったのは失敗。
言いたかったことは大体るびまに書いた通りですが、その後で特筆したいことは以下の 2 つ。
- 多分初の「反省会」をやった (十分とは言えなくて、次回に活かせるかは微妙だけど)
- フェードアウトでなく明示的に役職委譲した (ブランチメンテナ業は nagachika さんに、2.1 リリースマネージャ業は成瀬さんに)
後者は我ながら評価されていいと思ってる。
3 日目
寝坊したんで seki さんの話だけ ust で見て、また重役出勤。
同時通訳事前打ち合わせ (TRICK)
今回の RubyKaigi って同時通訳に気合入りまくってて、事前に資料を提出するとか、事前に打ち合わせをするとかあったんですよ。すばらしいですね。
ただ、TRICK は RubyKaigi 数日前に審査完了する (つまりそれまで資料を完成させられない) というスケジュールにしてしまったので、いろいろご迷惑をおかけしました。
打ち合わせ自体は事前提出した資料からほぼ変更なかったんで、ざっと確認したのみ。でもアドリブでいろいろしゃべってしまった気がするので、やっぱりご苦労おかけしたかも。
The Metric Talks or Not
TRICK の発表前に Hall-B に入って、終わりをちょっと見ただけなんですが、Ruby コードのサイクロマティック複雑度を測定するツールを作ったという話なんですかね。これはちゃんと見ておくべきかも。
TRICK の発表
自分たちの発表。内容については前のエントリの通り。
裏番組が今をときめく fluentd だったので人いないんじゃないかと思ってましたが、ホールに入れない観客の方がいたくらいだそうで、暇人だらけですねありがたい限りです。
業務に役立つまじめなセッションと、絶対に役立たない不真面目セッションを並行させたんだと思いますが (会社のお金で来てる人は絶対報告できないもんね) 、でも個人的に fluentd の話を聞きたかった。
卜部さんの 1.8.7 看取り
この可視化おもしろいなあ。
zzak の貢献話
Ruby がこういう貢献を求めています!という告知はずっとやるべきと思っていたのだけど、ドキュメント改善に絞って具体的に説明するという発想はなかった。
まとめ
いつもの RubyKaigi という感じでとても楽しかったです。発表者と運営と参加者のみなさんありがとうございます。
こういう時にいいところ挙げずに心残りばかり語るのが悪い癖なんですが、やっぱり Ruby の将来展望を語るセッションがなかったのはちょっとさみしかったかも (半分くらい自分のせいですが) 。Ruby の進化を感じさせなくていいのかな。RGenGC はすごい進化だけど言語としての進化じゃないしね……。
Ruby 2.0 は RubyKaigi シーズンの隙間にリリースされた関係で、前にも後にも RubyKaigi で話すような機会がなかったですが、空気のようにリリースされてすでに当たり前のものとなっているということで勝手に納得してます。
あと、任天堂の Code Puzzle みたいなのは、Ruby 業界に絶対的に不足してる成分だと思うので、みんなぜったいやるべき。