IOCCC の全作品のネタバレ解説を目指すサイトを作りました。
いまのところ、最初の 4 年分まで書いてます(IOCCC 1984 ~ IOCCC 1987)。週ペースで書き足していくつもりなのでご笑覧ください。
IOCCC は、「現存する世界最古のプログラミングコンテスト」と言われることもあります。つまり、現在も開催されているということです。今年の正月に、昨年の IOCCC 2020 の入賞作品が公開されました。自分のプログラムが 3 つ入賞したので、デモ動画と簡単な紹介を書いておきます。
endoh1 - Most explosive
端末でのマインスイーパーですが、推論でわかるようなところは大体勝手に進めてくれます。 そういうダルくてミスしやすい作業はコンピュータにやらせて、マインスイーパーの本質(勘で適当に開くところ)に集中できます。
このプログラムは IOCCC 2019 用に作っていたのですが、時差で締め切りを勘違いして投稿しそこねたやつなので、1 年寝かしてました。そのわりにはひねりがあまりないですが、それでも今回の中では一番よい出来かなと思っています。 アニメキャラ形状のプログラムで有名な omoikane さんがマップを作ってくれたのがとても嬉しかったです。IOCCC を知ったきっかけが omoikane さんの作品なので感慨深い。
ちなみにこれは 2007 年頃に Java Web Start で作ってたネタの焼き直しです。
endoh2 - Best perspective
スター・ウォーズのオープニング風にメッセージを流す ROT13 デコーダ。
フォントはベジエ曲線で表現したものをコード内に埋め込んでいます。monumental quine で作った経験を生かして一晩くらいで作りました。
スター・ウォーズのスクロールはずっとやりたいと思っていたネタでしたが、いまいち面白くする工夫を思いつかず、ずっと放置していました。結局 ROT13 を混ぜる程度になったけれど、気に入り度は普通。
endoh3 -- Most head-turning
散髪屋にある時計のように左右反転している時計を埋め込んだ Quine 。
本当に単純なプログラムなので、これが採択されたのはちょっと意外でした。まあ、「今年の Quine」みたいな扱いでしょうか。もっと頑張りたかったので、やや不満な出来。
審査員から「Unicode の文字を使ったもっと鏡文字っぽいバージョンが欲しい」と言われたので、prog.alt.c も作りました。動画のいちばん最後にデモしてるとおり、I ᨅ ℇ ᔨ ਟ ∂ ⎲ 8 ♇ OI II ᨅI
を使ってます。これを作らせたくて採択されたのかも。
他の入賞作品
こちらからどうぞ。
そのうち日本語での解説も書くのでお楽しみに。