野岩鉄道会津鬼怒川線徒歩 (その 1)

10/12 (月) は、栃木の山間部を縦断する野岩鉄道を歩きました。初日は会津高原尾瀬口駅から湯西川温泉駅まで。線路の距離で 20.4 km 、歩きの距離で 32.2 km 。

野岩鉄道Suica 区間じゃないので今のところ歩く必要はないのですが、なんとなく歩きました。10:40 に会津高原尾瀬口駅をスタート。遠いのでどうしても遅くなる。あとついに福島県
線路と同じ方向に歩ける気配は全く無い (道の無い山) ので、すごく大きく迂回して、国道 352 号線を北方向に歩き始める。たんぼばっかりでほとんど人家はない。川の水が綺麗過ぎて底が丸見え。
国道 121 号線にぶつかり、南方向に進む。今まではくだりだったけれどここからはのぼり道。歩道もなくなったので危険かと思いきや、交通量が多くない上に運転マナーがいい車が多かった *1 ので、助けられた。まあ、なんというか人々の時間がゆっくりなんだと思う。
スタートから 2 時間かかって、山王トンネルを通って、やっと栃木県日光市入り。山王トンネルには幅 1 m 弱の歩道があったので迂回せずに済んだ (ただしなんかでっぱりがあるので躓きには注意) 。
そこから 1 時間下る。3 つの国道が重複した区間 (121 号、352 号、400 号) で、国道の標識が 3 つ並んだのとかあった。
横川集落が終わった辺りで、国道から離れて男鹿高原駅。初の秘境駅徒歩到達。駅周りだけ見れば確かに秘境っぽいんだけど、ちょっと北に行ったら集落があることを知っているので複雑。大雪とかの時に重要なんじゃないかな。まあ大雪だと電車も止まりそうだけど。
国道に戻り、さらに南下。こっちもすぐ人家が出てきた。こっちもまたびっくりするほど綺麗な男鹿川沿いに下りに下る。途中で岩魚の塩焼きを売ってたので買って食べた。この辺を道歩きしている人はそれほど珍しくないようで、店の人もそれほど驚いてなかった。
1 時間半弱で上三依塩原温泉駅。集落の中にあるので、秘境っぽさは全然無い。電車から外を見るととがった屋根と低い地面くらいしか見えないけれど。有人駅なので入場券を買って入る。階段を登るとホーム。
そこから 1 時間強歩いて、中三依温泉駅。ここもホームが高いところにあった。ささっと入って写真撮って出たけど、無人駅の入場ってやっぱほんとはダメなのかな。
この時点で 16 時過ぎで、17 時半くらいに日が暮れるとして、もう一駅くらいはいけるだろう、と見積もったのが間違いだった。
しばらく行くと地元の人に「10 km くらいはある」と言われたり、暗くなりかけて「まだ駅まで 1 時間はかかる。車に乗ってけ」とありがたい声をかけられたりしたのだけど、田舎の人の距離感は当てにならないという先入観 (あながち間違いではない、はず) があったのでお礼だけ言って進んだ。すると、独鈷沢あたりでだいぶ暗くなり、鬼怒木くらいで真っ暗。まだ 4 km くらいあり、暗すぎて足元も見えず、帰宅のためか交通量が増え、歩道もなく、路側帯のすぐ外は男鹿川へ落ちる崖、という絶体絶命な状況になってしまった。バカ丸出し。
小型ライトで足元を照らしたり車に存在をアピールしたり (幽霊扱いされてそう) して、迷惑かけながらなんとか国道 121 号線のバイパスにたどり着いた。歩道はないものの、橋なので電灯があり、路側帯も広かった。橋の外はまっさかさまの五十里湖だけど、暗すぎて何も見えないので逆に怖くない。橋を渡ってすぐの五十里岬トンネルは、普段はトンネル怖いけれど、今は明るくてむしろうれしい。歩道のある赤夕大橋を渡り、信号を右折し、無事に湯西川温泉駅にたどり着いた。結局 18 時半。


後で測ってみたところ、地元の人の行ったとおり最後の駅間は 10 km で、声をかけられてから 1 時間くらいかかってた。今度から地元の人のアドバイスには従います。
wikipedia にある湯西川温泉あたりの空撮写真。真ん中の橋の左側が湯西川温泉駅。この真ん中と右の橋 2 つをを真っ暗闇のなか渡ったと思うとやはり怖い。

*1:例えば、駐車場から国道にとろとろ車がバックで出てきて、走ってきた他の車は止まっておとなしく待ってたとか。千葉や神奈川だったらクラクションがんがん鳴らして譲らないでしょうねえ。

野岩鉄道会津鬼怒川線徒歩 (その 2)

翌日は懲りもせず続き。湯西川温泉駅から新藤原駅まで。線路の距離で 10.2 km 、歩きの距離で 14.5 km 。

8 時半に湯西川温泉駅からスタート。明るいところで見るのは初めて。
でっかい五十里湖を左手にもくもくと歩く。トンネルが何個かあるけれど、1 つを除いて歩道があったので比較的安全でした。
そのうち見下ろすと川治温泉街になり、下りきったところに川治湯元駅。高架の上の駅で、駅の隣はすぐトンネル。急峻な地形だなあ。
川治温泉街を抜けて、しばらく行くと川治温泉駅。なんで温泉街の外に作ったんだろう。
しばらく国道沿いに進む。三ツ岩トンネルはガードレールつきの歩道があって問題なかったけれど、龍王トンネルは全然無い上に急カーブで怖かった。龍王トンネル抜けてすぐの白岩バス停から龍王峡自然研究路に入る。龍王峡を横目に進む。自然研究路なので舗装とかはされていないけれど、そこそこ整備されているのでさくさく進める。ただし川に落ちたら死ぬ。
観光客が増えてきた辺りで龍王峡駅。観光地として結構がんばっていて、売店にはかなり活気があった。自動販売機で千円札で飲み物買ったらお釣りが出てこなくて店員に言って返してもらったとかでちょっと時間かかった。
龍王峡駅を出て、国道沿いに坂を下る。川治温泉街ぶりの集落に出て、ついにセブンイレブン。コンビニらしいコンビニは今回初めて。セブンイレブンを過ぎると新藤原駅


ここで野岩鉄道終わり。ごはんを食べた後、そのまま接続している東武鬼怒川線へ。
今回のウォーキングには先人の記録トンネルマニアさんの動画を参考にさせてもらいました。こっちもちゃんと写真つきの記録を残さないとなあ。

東武鬼怒川線徒歩

東武鬼怒川線は、線路の距離は 16.2 km 、歩きの距離は 18.2 km 。

野岩鉄道に比べれば、普通の田舎路線にしか見えなかった。
新藤原駅を出て、集落は途切れることなく鬼怒川公園駅。公園の中に岩風呂 (公衆浴場) があるらしい。
ホテルが増えて、温泉街の雰囲気が強くなる。でも、潰れてるホテルも結構ある。不景気か。
鬼怒川温泉駅。駅前には足湯や土産屋があって、それなりに活気があった。
東武ワールドスクウェア前を通って、住宅街の中に小佐越駅
この先は本当に普通の駅ばかり。住宅街の中に新高徳駅。鬼怒川を渡ってしばらくして大桑駅杉並木の国道をひたすら歩いて大谷向駅
ここで日は暮れてしまったけれど、あとちょっとなので急いで歩いて下今市駅。で終わり。

野岩鉄道で目が肥えたせいか、目を見張るような駅はなく、普通の路線だった。急いで電車に乗って、鬼怒川温泉に戻り、荷物を持ってきて、東武宇都宮駅へ。

東武宇都宮線徒歩

10/15 (木) は東武宇都宮線東武宇都宮駅から新栃木駅まで。線路の距離で 24.3 km 、歩きの距離で 30.6 km 。

宇都宮中心部にあるらしい東武宇都宮駅からスタート。東武のデパートや商店街が近接していて、この一角だけ見れば東京にある駅みたいと言えなくも無い雰囲気。
出発するとすぐ宇都宮らしい町並みになり、30 分ほどで南宇都宮駅。住宅街の中のとても古そうな駅。
江曽島駅西川田駅壬生町に入って安塚駅おもちゃのまち駅国谷駅、と次々に歩く。だんだんと家の敷地が大きく、間隔が広くなり、郊外化していく。
それ以外に特筆すべきことが全然思いつかない。壬生駅に着く前に、道の端の看板に思い切り頭をぶつけてたんこぶができた。そのくらい。
壬生駅栃木市に入って野州大塚駅野州平川駅、そして新栃木駅東武日光線に合流。これで終わり。


野岩鉄道が印象すぎた直後だったので、こっちもほとんど印象に残りませんでした。残念。同じ 30 km ですが、野岩鉄道と違ってすごく早く着きました。やっぱり山を歩くときは時間の見積もりに注意する必要がありますね。