内房線徒歩 (その 2)

7/12 (土) は、1 年前に歩いた蘇我〜君津の続きで、君津〜岩井。線路の距離で 35.4 km 、歩きの距離で 41.2 km 。

君津駅を出てもしばらくは普通の住宅街。富津市に入ってすぐ青堀駅。京王線の西のほうの駅がさらに田舎になったような駅。いい感じ。
線路を渡って歩道のある市役所通りをひたすら歩く。市役所を過ぎてスーパーみたいなのを過ぎて右に曲がり、地下道をくぐって国道に出て大貫駅。そろそろ水戸線にありそうな感じの駅。
大貫駅を出るとついに海が見える。東京湾。向こう岸に神奈川県が見える。横浜かなと思ってたら横須賀だった。かなり南だなあ。
しばらくしたら内陸方面に向かう。山の上に観音様が見える。東京湾観音というらしい。全く知らなかった。このときは背中や横顔しか見えなかった。
東京湾観音の裏参道と表参道の入口の前を通って、人家がほとんどない道をずっと歩くと佐貫町駅。駅舎の中に大正時代の佐貫町駅の写真とか飾ってあって、これはもう本当に田舎だ。楽しい。
田んぼだか畑だかの中の道を抜けて海側に向かう。東京湾観音の顔が見えた。突き当りまで歩くと神社があって、集落になっていた。そこを過ぎると人家がまばらになり、線路を渡って国道 127 号線に出る。ここから最後までこの国道沿いに歩く。そこにでっかいざる蕎麦のオブジェと蕎麦屋の看板があったんだけど、間近で見ると蕎麦がキモかった。
ちょっと大き目の集落になって、国道からちょっと海側に行ったところ上総湊駅。駅前には駄菓子屋さんなど。タクシーの運転手さんが暇そうに時間をつぶしていた。
ここから次の竹岡駅までは、以前歩いたことがあります。当時は

内房線は歩けないなーと思ったり思わなかったり。

千葉旅行 - まめめも

などと言っていた。さくさく歩く。でもここでご飯を食べなかったのは失敗。
このあたりから海沿いの道。ちょっと気持ち悪いくらい磯臭い。岸は砂浜より岩場が多い感じで、岩場はなんだか海に牙をむいているような形になっている。どうも地層が斜め 30 度くらいに傾いているみたいで、硬い地層だけ残ってそうなるみたい。あと砂浜部分は海水浴場になってる。
ひとつトンネルを抜けて、結構行ったら左に曲がって坂を登って竹岡駅。無人駅。実はここまで無人駅ってなかった?
竹岡駅の周りにコンビニのようなものはなく、空腹に耐えながら次の駅に向かうことに。
竹岡駅を出て少しするとヒカリモの発生地があった。んー薄緑だけど、岩陰にしてはちょっと明るい色かな?という程度で、すごく光ってはなかった。
この辺からついに歩道が完全になくなる。海、崖、山、という感じのところが多く、なかなか怖い。トンネルも結構あって、危ない。でもここはまだ房総半島の本気ではなかった。
空腹に耐えて必死に歩いて、3 時すぎになってガストが現れたので入る。料理がなかなか出てこなかったので、4 時ごろまで足止めを食らう。くそう。
ガストを出るとすぐに浜金谷駅。この辺から神奈川の久里浜に定期フェリーが出ているらしい。今度乗りたい。
浜金谷駅を出て、鋸山ロープウェイの入り口を横目に通り過ぎると、富津市から鋸南町へ入るあたりでトンネル続き。明鐘トンネル。歩道がない。とても怖かった。ドライバーも怖かったかも *1 。トンネルの入り口には「歩行者は押してください」というボタンがあったので押したけれど、それによって何の効果があったのかはわからなかった *2 。それでも明鐘トンネルはわりと短かったのでよかったんだけど、次の潮吹トンネルは長くて曲がってて数倍怖かった。10 回通ったら数回は怪我しそう。房総半島をなめてたというか、ちょっと調査不足だった。ろくな迂回路もないみたいだけど。
難所をなんとか駆け抜けて、結構行ったら集落になって保田駅。ひなびた海沿いっぽい駅。そのままだけど。
ここからはずっとぼちぼち人家が続く。「祭事のために交通規制」という張り紙を結構見かけて、きょろきょろしているうちに安房勝山駅に着く。祭りの音が聞こえる。
しばらく行くと山車に出会う。うおお。関東来てから初めて見た。交通規制するはずだ。しばらく同じ方向に歩いて、交差点で分かれる。
まっすぐな国道をずっと歩くと、鋸南町を出て南房総市に入る。南房総市とはいかにも最近合併しましたという感じの名前ではあるけど、まあ普通でよい。あとは集落の中を歩き続けて、岩井駅で終わり。


この次の岩井駅富浦駅は歩道のない長いトンネルが続く難所のようで、ここもまたまともな迂回路もないみたいなので、南房総エコウォーキングのルートを参考に峠越えになる予定。ほかに難所がないか調べとかないと。房総半島は海-崖-山。

*1:事故という意味だけでなく、とても人が通るとは思えないトンネルを走る人影というあたりも。

*2:http://www.gurutto-chiba.co.jp/list/drive/0403.pdf によると、電光掲示板に「歩行者有り」と出たのかな?