上越線徒歩 (前編)

続いて 5/1 (金) に、上越線Suica 区間北端である水上駅から、津久田駅まで歩きました。9 時から 18 時前まで。線路の距離で 28.5 km 、歩きの距離で 32.9 km 。

水上駅水上温泉でわりと有名。あの太い利根川でも、ここまで上流になると多少は細いようです。でも水量はかなり多い。あと、まだ桜が咲いてました。5 月になってまだ桜が見えるとは。
雪の積もった谷川岳を背に山を下って (でも結構上り道もあった) 、上牧駅に着く。駅舎がホームよりだいぶ低い位置にあって、ホームまでに階段を上る構造。
引き続き下って、下牧交差点で利根川を渡って、丘を登って、上越新幹線上毛高原駅に立ち寄る *1 。駅前の交差点は月夜野町月夜野という名前だった。上毛高原駅より月夜野駅の方が圧倒的にかっこよかったと思う。月夜野町水上町とかと合併してみなかみ町になっちゃってるし。もったいない。
丘を下って、町中を抜け、利根川を渡ると後閑駅。なんとも田舎の風情のある駅。
ここから沼田駅まではひたすらまっすぐ。道沿いに人家が絶えることがなく、意外に栄えていた。1 時間半ほどで沼田駅山梨県にありそうな感じの駅。
沼田駅を出てしばらく進んで利根川を渡り、利根川沿いに下る。崖沿いなので人家はかなり減るものの、歩道があるのでそれほど危険はなく、ひたすら歩いて岩本駅に着く。国鉄時代の駅舎っぽく、なんとも田舎でいい感じ。ハイキングか何かの帰りっぽいお年寄りがいっぱいいた。
駅を出て国道 17 号線をしばらく南下すると、ついに歩道がなくなり、非常に危険になる。上越線は鉄橋で利根川を渡ってしまうけれど、人間は渡れないので困る。
沼田市を出て渋川市に入るところで、歩道の無い綾戸トンネルが現れる。迂回できるような河原も山道もなさそうで、引き返していると日が暮れてそれはそれで危険そうだったので、命からがらトンネルを走る。暗くはないものの、ダンプカーとかトラックとか走りまくってるので、ものすごく怖い。絶対にまねしないでください。通常は、岩本駅からちょっと北の久呂保橋か、綾戸ダムで利根川を渡っておくのがたぶん正解です。綾戸トンネルを走り抜けると、綾戸橋がある。橋を渡り終えると工事の案内があり、今回もし久呂保橋か綾戸ダムで渡っていたら、全面通行止めに引っかかっていたらしいことを知る。結果的には、日が暮れる前に綾戸トンネルを抜けることができてよかったのかもしれない。
あとは車があまり通らない (というか人気の無い) 県道をぐったり歩き続けて、案内も何もないところで右に曲がって畑を抜けると、隠れた集落に向かって下る坂があり、そこを降りると津久田駅無人駅。精神的に疲れたのでこの日はここで終わり。駅前なのに歩行者に慣れていない犬が狂ったように吼えまくる。ホームに立ったら別の犬が吼えまくる。この駅はそんなにも人が来ないのか。

*1:一応ここも Suica 範囲の駅らしいですが、新幹線はまじめに歩くのがつらすぎるので、すでに歩いた普通の駅と新幹線の駅との間をつないで歩けばいいことにします。